(2日目)

 ・・・時差ぼけが直ったかも分からないまま、6時頃起床。嫁さんも同じくらいに起きたため、早々に朝食のためレストランへ。昨日の昼に食べたところと同じで、席のあるところが屋外なので風が気持ちよい。 食事は日本のホテルに良くあるバイキング形式で、これも日本人向けに考慮されたものなのか?と思いつつメニューを見てみると、

 まぁなんと料理の多いこと!!

 野菜や肉や果物、特にパン類の多さにびっくり。卵料理も変わったものがいくつかあったりと、どれを選んでいいか迷うほど。よく見ると周囲はアメリカ人ばかりで、ひょっとしたら彼らの食事量に合わせて充実させたのかも。もちろんわれわれも皿に山と食べ物を積み、たらふく頂きました。パンはおかわりでフルーツソースと生クリームたっぷり。あ、このヨーグルト日本でも見るけど形も量もぜんぜん違う・・・


(当日の朝、海面上に虹が出ていました。)


 さて、今日はこの島でも比較的大きな町であるラハイナに向かいます。なんでも一番最初にハワイを統一した王様(カメハメハ?)が最初に首都にした町だそうで。 移動はホテルから出ている無料バスが使えるそうです。

 バスと言っても、大型トラックの荷台を乗客が乗れるように改造した感じ。もちろん冷房つきで、見た目も乗り心地もそんなに悪くない。ホテルのある場所(カアナパリ)はリゾート地っぽく海岸沿いにホテルの集まった地域で、そこからラハイナまではいささか距離がありますが30分ほどで程なく着きました。

 それでは・・・ 時間もあることだし、気の向くまま歩いて見ますか。


 最初にバスから降り立ったとき、隣にあった建物がこの神戸牛のレストラン。
    

 海を見ると座礁船らしきものが。遠くに見える島はラナイ島で、パイナップルの栽培が盛んだったところ。

 砦跡です。これも昔に首都だったラハイナの歴史を残す遺産でしょうか。

 何の建物かは分からないのですが、椰子の木と独特のバルコニーの柵の作りがハワイらしいですね。

 ハワイに良くある(?)ジュエリーショップに、道向こうに見えるのはハンバーガーレストラン。

 今でこそ車が多く走るのですが、他の都市に比べればまだまだ人々はまばらです。


 しかし、この街、服や装飾品の店が多いのは分かるけど「画廊」も多いのですね。なんでだろう??


 ところで、昼も近づいてきたのですが、朝「がっつり」食べてしまったせいでなかなかおなかがすかない。街じゅうを歩いたつもりだったのですが、そもそも街全体が小さいせいかそんなに疲れていないみたいです。

 そんな中、街外れまでたどり着いて来たのが「ラハイナ駅」でした。実はこのあたり、観光名物として昔ながらの「サトウキビ列車」と言うものが走っております。当時の蒸気機関車と客車 (再現してる?)に乗れるので、観光客を中心に人気があるようなのですが、われわれが訪れた時には、辺りは静まり返っていました。


 時刻表を見ると、次の列車は1時間後。そのため、もう少し周辺を歩いて昼食を取り、発車時間まで待つことにしました。歩いた先にあったのは日本にもある「ピザハット」。でもこちらでは郊外のファーストフード店のように車で来て店内で食べられる店のようです。

 あまりおなかがすいていなかったので、バイキング形式のようにいくつか店内にあるピザやスパゲティを自由に食べられるものを選び、それぞれ思い思いに好きなものを取ってきて食べてみました。 安かったのでそれなりなものしかなかったのですが(^^;、こちらはデザート用の「甘いピザ」まであるのですね。。

最初気づかずに、ちょっと変な気分でした。


 駅に戻ると、既に列車が入ってきていたので、さっそく乗車券売り場へ。一人$21.95-。同じ区間を走るバスが1$で乗れることを考えるとひどく高いのですが、、 やはり観光の一環であることと蒸気機関車の維持費を考えるとやむなしか。はしゃいでいるのは自分だけかと思いきや嫁さんも乗ってみたかったらしく、そのまま切符を買い(レシートみたい)、しばらくは撮影など。 やれやれ、ここまで来て鉄道写真を撮れるとは思わなかった(^^;。 日本の団体客は既に行ってしまったらしく、発車後も車内は閑散としていました。




 ラハイナ駅の賑わい。時間帯なのか、日本人客は少なくアメリカ人観光客がほとんど。
            

 発車直後の車内と車窓。この辺りは別荘地として開発途上だったようです。赤ちゃんがかわいい!

 沿線の途中から海が近くなります。遠くにリゾートホテルとモロカイ島も見えます。

 沿線の景色のなかでいちばんの見所。陸橋をゆっくりと渡ります。左に見えるのはゴルフ場。


 沿線から見えた家はこんな感じ。一般的な住宅のような所もありましたが、このような豪邸(?)も幾つもありました。
 列車がゆっくり走る分、高い柵などがある場所は比較的少なく、全体的にのどかな風景でした。


 さて、この列車は終着駅の他に1つだけ中間駅があるのですが、なぜかその中間駅は通過。しかも終着駅すらも通過してしまい、「一体どこまで行くの??」とやきもきさせられたのですが、終着駅の先には機関車が折り返せる施設と車庫があったのです。日本にはない、小型機関車ならではの折り返し風景を見ることができ、自分たちのみならず、乗客みんなが興味を持ってその風景を見ておりました。

 で、復路で駅に停車するのですね。我々は宿の近くである、中間駅のカアナパリ駅で下車。なのですが、ほとんどの乗客は始発駅まで往復でずっと乗りっぱなしのようでした。移動手段として乗るのではなかったみたいですね。そして切符はどこで降りても均一なようで。機関車の給水や発車したところの風景も撮ることができたし。満足したまま歩いて宿に戻りました。



 中間駅のカアナパリにて。始発から中着駅を通り越して、折り返しのここまできてからようやく給水です。作業員の中には女性もいたようです。
      

 駅の周辺は特に遮るものがなかったので、降りてすぐに裏に回って撮影したのですが、このようなすっきしとしたスタイルで撮れました。


 さて・・・ まだ時間はあるのですがこの先は予定なし。ですが、リゾートホテルだけあって施設内にプールがあるのですね。なのでこの時間を利用して行ってみることにしました。朝食を食べるレストランに隣接していて、プールサイドには座ったり寝そべったりできる椅子が多数。まず、その中のあいてるものを確保し、バスタオルを借りて、着替えて入ります。σ(--;は競泳用の水着しか持ち合わせがなく・・・でもそのまま入ってしまいました。嫁さんがあまり上手に泳げないのが気になったけど、、楽しみにしていたのはウォータースライダーのほう。規模としてはそれほどでもないのですが、水の流れに身を任せていたら、体があちこち振り回されてるみたいで、最後プールに投げられるまでにふらふらになってしまいました。。 別に水泳練習する気もないし、寒いわけでもなかったのだけど、そんなに長居せずにプールから上がってしまい、後は少しばかり昼寝していました。



 客室から見えた夕日。椰子のシルエットが何ともいい感じ。遠くにヨットが見えます。
    

 この日の夜に寄ったレストラン。上の階で食事したのですが、下の階はバーのような感じでした。夜は電灯がない代わりに、手前にある↑印のような2本の棒の先に火を付ける松明があります。


夕方になって夕食はどうしようとあれこれ考えてみましたが、もう遠くに出たくはないのでとりあえず昨日も行ったホエラーズビレッジにまた行ってみました。なるほど、ここはホテル客向けとはいえ何かと用のあるたびに行けるところ。手ごろなレストランも3件ほどあるのですが、夜は客でいっぱいでした。

 40分ほど待ち、ステーキと魚介類のグリルが食べられるレストランへ。ここも屋根はあるのですが窓がなく、潮風を浴びて砂浜を眺めながら食事ができるところ。特にこの日は月明かりがきれいで、澄んだ海岸が良く見えていました。魚のグリルを食べたのですが、チャーハンが添えられていて久々に米を食べた感じ。。

 と、窓の向こう、海の上に白い ⌒ 形の光るものが。昼間だったら間違いなく「虹!!」に見えるものなのですが、夜なのに同じようなものが見えるのか?? 他の客も店員さんもびっくりしてずっと海を見ていました。あとで聞いてみると”moonbow”と呼ばれるものだそうで。 虹は雨上がりに見られる”rainbow”なので、それに対して”moonbow”なのですね。辞書にもない言葉なのですが、地元では珍しくもしばしば見られるものらしいです。

 この時点でも、ハワイのちょっと違うところをいろいろと見られた満足な一日でした。が、翌日も感動的な景色に出会えました。この時からすでに期待していたのですが、それを楽しみにするよりも時差の関係で夜中まで相撲を見てから寝た一日でした。



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