その5 (8月12日)
霧が晴れた。このうちに行ってしまおうか。 と言うわけで、いつもより早く8時に出発。宿は浦河の北側にあったため町中は昨日はわからなかったが、ここもそこそこ大きな町。大通り(いちおう)は電線を隠して、上の方をすっきりさせている。 まず向かうのは襟裳岬だ。ここからは近いかと思ったら50kmほどある。と、町を出たらまた霧になった。と思ったら晴れ。よくわからない天気だ。 様似で日高本線と別れ、海岸沿いから高台へと向かっていく。背の低い草しか見えなくなってくると、岬はもうすぐ。 | ||
さぁ、襟裳岬に到着。売店からは「あの曲」も聞こえている。まずとりあえず展望台に行き写真。霧はないが曇っている。沖には昆布漁の船が行き、磯にはごま・・・・じゃなくてゼニガタアザラシの姿が小さく見えていた。 で、すぐ近くにある「風の館」へ。ここは強い風の吹く日が多いことで知られているため、風についての展示(気象に関する資料など)、25mの風の体験ゾーンもある。内容は少ないが、25mの風体験はなかなかおもしろい(吹き飛ばされそう)。 |
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ここからは帯広に向かう。岬を通り越しても海は太平洋である。百人浜辺りは草地だったが、その先は崖と海の狭間の道をひたすら走った。この辺りは恵山から砂原に向かったときと同じような景色。 広尾辺りから内陸に入って行くが、昔の国鉄広尾線の駅跡を見つけて、ふらふらと行ってしまった。駅跡は例によってバスターミナルになっている。 今回は道の駅巡りに徹するはずだったのに・・・ まぁ帯広まで時間に余裕があることだし、とこれから配線跡探しもかねての移動となった。 そんな中[道の駅 忠類]に到着。忠類というのは妙な名前だが、れっきとした地名。ここで以前、工事中にナウマン象の化石が見つかって以来、化石発掘を続け現在では「ナウマン象の町」として知られている。道の駅近くに「ナウマン象記念館」があり、ここでその化石と発掘の様子を見ることができる。 つぎは[道の駅 さらべつ]へ。ここは今月にできたばかりの新しい道の駅。周囲は何もないものの、地元の特産物のほかに近くの十勝インターナショナルスピードウェイにちなんでF1関係のグッズなども販売している。 続けて[道の駅 なかさつない]。この辺りは道の駅が続くが、農産物の販売だけでは飽きてしまった。と思ったら奥の方には中札内村の宣伝をかねた地元のいろいろな写真を展示している(四季の写真、特産物、周辺の地図など)。スタンプラリーなどで多くの人が立ち寄るところだから、自分の所をアピールするにはいいところだろう。 | ||
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さて国鉄広尾線と言えば「愛国から幸福行き」と言う切符で有名な所なのだが、その幸福駅に行ってみることにする。ここはほかの駅と違って、大きな看板が道案内しており、割と見つけやすい。 で、着いてみると駅前に土産物店が並んでおり、ほとんど観光スポットのようになっている。未だに切符も販売しているが、それより気になったのは置いてある気動車の保存状態が非常にいいこと。これと駅だけ撮影して先に進む。 道の駅と、本物の駅(の跡)をあちこち見て回ったのに、帯広には2時過ぎに着いてしまった。まだチェックインには早いので、ここを通り越して[道の駅 おとふけ]へ。ここは比較的帯広市内に近いが、やはり地元の特産物の販売にとどまっている。もう少し先に行こうと思い、ここもすぐに出ていく。 | |
その奥には[道の駅 ピア21しほろ]がある。ここも目新しいものがないが、この辺りまで来るとひろーーーーーい農地が広がっている。これが十勝平野の景色なのだなぁ。。 で、ここではとうきび(これもおきまり)を食べてみる。塩ゆでしたのだろうか、ちょっとしょっぱい。 どうせなら糠平湖まで行ってみようか、とさらに奥へ。道はまっすぐなのだが、雨が降ってきた。と思ったら雨足が強くなってきた。と思っていたらひどく土砂降りになってしまった。だがこれは通り雨で、程なくやんでしまい、また晴れてきた。士幌を過ぎるとだんだん山地に入っていき、見る見るうちに道が険しくなっていく。と、糠平湖まで行ったところでまたひどい雨にあってしまい、撮影はできず。その先の三股まで行ったところで引き返してきた。 都会から平野、山奥と短い距離で変化していったが、なんかすごい遠いような気がした。それにしても、帯広周辺の道路は走りづらい。1車線しかないのに道幅が広いから、センターラインを超さずに追い越しができるのである。おかげで道の左に追いやられたりもした。夜になってからはびくびくしながらだったが、何とか帯広に戻ってきた。 六花亭本店に行ってみたが、サクサクパイは売り切れ(ちぇっ!)。紅茶チョコレート(商品名は「かの」)だけ買って帰ってきた。あとあちこちあるいてみたが、ここ最近の疲れがあるみたいで、早めに休むことにします。。。。 | ||
(配線跡探しの詳細は「旅の写真館」→「広尾線の廃線跡巡り」にて。)
浦河−襟裳岬−忠類−(帯広)−糠平−帯広 364.8km