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(四寸道)
 
 山門をくぐると、しばらくのあいだは昼間でも薄暗い参道(階段)をひたすら登っていくことになります。
 途中の非常に幅の狭い階段が「四寸道」と呼ばれるところで、幅はわずか14cm。別名を「親子道」ともいい、かつて両親が登ったこの道を子がのぼることからこの名が言われています。
 
 左にある大きな岩は「百丈岩」といわれています。



 

 
(修行者の参道)
 
 しばらく続くこの参道、ただひたすら上がるのではなく途中の山道に沿って、右や左に折れ曲がりながら進みます。
 
 途中には清水の出るお堂や奇怪な形の岩が続き、休憩所などもあります。
 ここでは山の上の方はまったく見えないので、先をあせらずのんびりと周りを見ながら上がっていきたいところ。





 
 
(せみ塚)
 
 休憩所のやや上にある塚で、「閑かさや・・・」の有名な俳句を詠んだ短冊を埋めてある所。 その上にある碑には「芭蕉翁」の文字と、側面に俳句が刻まれています。

 ここまで来ると、次の仁王門まではもう一息。


 
 
(仁王門)
 
 杉の林を抜けると遙か上に見える門で、山寺の象徴的な景色として、本やポスターなどの写真でよく見られます。駅名標の写真もこのあたりが写されていましたね。

 ケヤキでできた門の左右には仁王尊像が置かれており、これらの像は運慶の弟子の作と言われています。


 
(性相院と金乗院)
 
 仁王門の上をさらに登ると、かつて多くの僧が修行に励んでいたいくつかのお寺(十二支院)が見られます。現在は4つしかないのですが、そのうちの2つがこれ。手前が性相院で、階段の向こうに金乗院が見えます。



 
(開山堂)
 
 立石寺を開いた慈覚大師のお堂で、千年以上もの間「常香」が絶えることなく香煙を漂わせています。
 左の上に見えているのが「納経堂」で、書き写されたお経を納めるところ。

 右上に見えているのは「五大堂」と呼ばれる五大明王を安置しているところ。展望台となっており、山寺でもいちばんの眺めを誇るところなのですが、訪問時は曇っていて何も見ることはできませんでした・・・
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