その2の1 (8月 9日午前)

 起床は6時半。平日と変わらない。
 でも、せっかく函館に来たのだから1度くらいは「朝市」に行っておかなくては。。。 そう考えているとこれでも遅いくらいだったが、とりあえず朝市に行ってみることにした。

 情報によると朝市は内地(本州)の人向けで地元の人はあまり来ないよーということだったが、なるほどそんな感じである。中にはツアーの観光バスで来る人までいる。そして、店の人も手当たり次第に声をかけてくるが、たいていは「どっからきたの?」とか「おみやげかっていかない?」とか。

 さすがにカニには手が出なかったが、試食はあっちこっちでさせてもらった。このあたりではカニはただ焼くだけ。でもおいしい。カニを買わない代わりにいくらの醤油付けなどを買って、次は食堂へ。「○○食堂」などの店が朝市の一角にあり、そこではホタテや鮭、いくら、ウニなどの素材を丼ものにして食べることができる。その中の一つである「きくよ食堂」で巴丼なるものを食べてみた。 これはウニ、いくら、ホタテの刺身が3つに分かれてのっかってるもので、それなりに安い。ホタテは昨日に続き2回目だが、味はどちらもいい、歯ごたえがこっちの方がしゃきっとしているかな。

 あと朝市は海のものばかりだけではなくて、野菜、果物もある。夕張メロンもどこに行っても食べさせてくれる。でも今は夏なのだからスイカを食べたい、、と歩いていると「でんすけすいか」を売ってる店がいくつかあった。
 でんすけすいかは皮が真っ黒でかたいのが特徴。産地は旭川に近い当麻という所なのだが、なぜこんなところで売ってるのか? やはりここも「みやげ屋」じみてきているのか? \300で一切れ食べてみたが、味がちょっと薄いような気がした。

 今年の旅行はずばり「道の駅めぐり」がmainなのだけれども、きょうはかなりきつい1日になりそうだ。 というのも、ここ付近だけで新しい道の駅が2カ所もできてしまったため。しかもそれが全然違う方向にできてしまったためだ。

 で、まずはその新しい[道の駅 なとわ・えさん]へ。恵山は函館から東へ、海縁を走っていけばいいのだが、海岸沿いは霧。ちょっとでも内陸に入るときれいな青空なのにふしぎである。着いたときにはあたりは真っ白で、海も何も見えない状態。周囲は海水浴場らしいのだけれど。建物も小さく売店も開いてなかったのですぐ先に進むことにする。

 そのまま亀田半島の海沿いを半周して森まで行くことにする。このあたりは鉄道など全くないのに集落がいくつもあって、にぎやかだ。漁業の街らしく、昆布の水揚げや漁の準備などがあちこちで見られた。集落の中にあるほそい道をくねくねと走りながら、進路を北に変えるとようやく晴れてきた。途中新しくできた道などもあったが、道中はまっすぐな道が思ったより少なくかなり遠いような気がした。

 途中[道の駅 つど〜る・プラザ・さわら]に寄った。ここも先月にできたばかりでまだ建物が新しく、売店の品揃えも少ない。ここではブルーベリーのワインなど地元特有の農産品の販売が主だが、この辺りに来たら駒ヶ岳も見てみたい。建物の中に展望室があるので行ってみると、おぉ、よく見えている。今までこんなにいい天気なのに山の頂上だけ曇り、なんてのが多かったがここは違うようだ。それだけに今日もすごく暑かったが。

道の駅「つど〜る・プラザ・さわら」から見た駒ヶ岳
 続いて[道の駅 YOU・遊・もり]へ。ここでも駒ヶ岳を見ることができるが、砂原の時とは角度が違う。なるほど、駒ヶ岳の頂上は2つに分かれているのだな。ここでは地元の菓子を買って早々にあとにする。なんか道の駅だけであとは寄り道しないというのは「観光」目的からは逸脱している気もするが、今日はまわる箇所が多いので致し方あるまい。


JR駒ヶ岳駅から
 ここからは函館に戻るような形で進み、今度は西の松前半島の海沿いを半周する。途中の駒ヶ岳、大沼公園はどちらも絶景だ。道沿いに止まって写真など撮ったりもしたが、どうも渋滞が多くて先に進まない。所々で道路工事をやっているらしい。
 上磯からは再び津軽海峡になる。函館が遠くに見えている。この辺りはすっかり晴れて、暑くなっていた。集落はとぎれとぎれだが車の量は多くて移動にも時間がかかっている。木古内などで休みながら、ようやく[道の駅 しりうち]に着いた。
 


国道5号線沿い(小沼)から
 ここは北島三郎のふるさとらしく、物産展にもサインやジャンパーなどが売られている。建物はこじんまりしており「おっぱおいまんじゅう」などの怪しげなみやげものも目に付く。
 またここはJR知内駅もあり、そこでも土産物などの販売をしていた。だがこの駅に止まる列車は1日に4本しかなく(以前は3本だった)、プラットホームには誰もいない。道の駅の方が目立っているところだった。


 そのままその先の福島町へ。ここではしばらく海と別れるが、JRの方は青函トンネルの方に入っていく。車の量も減ってるとはいえ、まだまだ走っていた。このあたりはどこが大きな町だとかはあまり知らなかったがまだこの先もいろいろあるのだろうか。

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