(2月3日)

 エスカロップが食べられなかったことが心残りですが・・・・ 朝のそうそうに根室をあとにしました。
昨日と同じルートを通って落石へ。真っ暗で何も分からなかったルートがこんなところだったのか、と、ちらっちらっと見ながら走っていました。でも、、やはり何もないのは何もないんです(^^;。

 同行人の「お仕事」の関係で浜中駅に寄りました。実はここ、母親の実家に近いところだったのですが、今回は時間の関係で寄る予定はなし。そのためあまり長居はしたくなかったのですが(^^;、駅を訪れたのは20年以上も前以来のこと。もちろんその時の様子などは全く覚えていません。

 北海道にはホームだけの駅や貨車を使用した待合室しかない駅などもあるのですが、ここは立派な駅舎ときっぷを売っている方もいるしっかりとした駅になっていました。
 


 ここからしばらくは浜中市街、といっても役場などのある霧多布の方に行ってみました。こちらは夏にも訪れたことがあるのですが、駅から遠いにも関わらず賑やかです。
 その先には霧多布湿原。 釧路湿原ほどではないのですが、高台にある琵琶瀬展望台からの眺めが魅力。振り返ると太平洋もあり、周辺は雄大そのものです。ここには無理を言って「ぜひとも!」と言うことで寄り道をしてきました。


 これが展望台からの景色。中央を蛇行しているのは琵琶瀬川です。右の方に小さく点々としているのは家。ずっと遠くの方に集落があるんです。 この家の大きさから、湿原がどれくらいほどか分かると思います。
   

 こちらは2年半前の夏に撮ったときの写真。冬に見るのとまた違っていますね。行ったときは8月だったのですが、6,7月頃ならこのあたりにエゾカンゾウなどのいろいろな花が咲いているはずです。


 ここからは厚岸に向かいます。釧路を抜けると次に大きな街がこの辺りで、駅も有名なのですがここでは有名な駅弁「かきめし」も逃せません。
 しかし・・・ 今年の冬からは休業しているらしく、駅向かいの待合所に行っても獲得ならず(T_T)。さすがに地元の冬では買っていく人も少ないのでしょうか。来年の春までお預けとなってしまいました。

 とはいっても「厚岸まで来てカキを食えないなんて!!」と言うことで、急遽町の高台にある道の駅へ。こちらでは取れたてのカキやホタテ、そのほかの新鮮な素材を生で買い、奥にある炭焼きレストランで焼いて食べることができるといううれしい施設があります。こちらの方では問題なくカキを獲得。でも実際に焼いて食べるのって難しいですね。とくに汁を残さずに、、、っていうところが。

 ここから先は、同行人の強い希望によりもう一度SL列車を追うべく再び標茶へ。厚岸からはいささか遠くなるのかと思っていたのですが、峠越えの道が整備されておりそれほど時間はかかりませんでした。ダイヤを見ながら標茶駅に入り、列車の折り返しの間の様子を見てみます。


 標茶駅構内にて。遠くでSLが先頭に向かうべく入れ替え作業(機まわし)をしている最中です。
 この駅には機関車の向きを変える設備がないため、上り列車は後ろ向きの機関車が先頭に立ちます。
   

 標茶駅では地元特産物の販売、JR記念切符の販売、SL列車グッズの販売など乗客の目を引こうと必死。駅の外ではビーフシチューなどの温かい飲み物を販売していて、乗客の方々が皆で食べていました。


 この後は、初日と同じようにダイヤと地図を見ながら撮影場所探し。雪も寒さにもすっかり慣れてしまったのですが、撮影場所で足場を作るとき、周囲の雪をさくさくとよけながらの作業では足の先がすっかり冷たくなってしまうほど寒かった。雪もじめじめしていない、さらっとした感触になっているあたり、内地とはずいぶんと違うのだなと思ったものです。

 道路がレールを越える跨線橋にて。先ほど標茶駅で休んでいたSL列車が帰っていきます。上の方からの撮影では煙とか、列車の長さとかが気になるのですが、なぜかこの時は煙は少なかったです。
 列車の長さは、位置をレール近くにした分列車が縦になってしまった関係で短く見えますね。

 このあとも途中の長い停車時間を利用し、追いかけては撮影を繰り返して、沿線のSLの雄志をいろいろなところで見ることができました。


 SL列車が釧路にたどり着き、日が傾き始めるとこの旅行も終わりに近づいてきます。
 今回は結局、途中で駅に行ってみたりする程度で釧路市街地に立ち寄ることはできなかったのですが、これだけローカルなところを回った後では釧路がずいぶんと大きな都会に見えました。車が渋滞したりもして早く空港に着きたかったのですが、道を変えて郊外にでると、あっと言う間に何もない景色に戻ってしまいます。

 車はすでに泥で真っ黒。給油だけして空港にたどり着きました。今回は風邪を押しての旅行だったのですが、道中に体調を悪くすることもなく、いままでには見られなかった冬の北海道を強く印象づけることができて、SLを中心にここでしか見られない列車も多くあったぶん、有意義な旅行だったような気がしました。

 車を雪に入れてしまったのが(しかも2回も)・・・同行者にもずいぶん迷惑を掛けてしまったのですが、これからは4WDの車を使わないと苦労しますね。



  


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