(2月2日)

 今日はオホーツク海側。釧路湿原とはまた違った景色を追いかけます。
 今時のオホーツク海と言えば、もちろん流氷! ということで海岸沿いを走っていったのですが、こちらのほうにも路線は延びており、「流氷ノロッコ号」という臨時列車が走っています。

 海岸線の間近を走る路線から、トロッコ列車に乗って流氷と「寒さ」を体験してもらおうという、あるいみ恐ろしい列車ではあるのですが(^^;、毎年観光客を中心に人気のある列車でこの日もほぼ満員の乗客を乗せて走っていました。

 気温は-2,3℃くらいで、この辺りにしてみればそれほど寒いわけでもなかったようです。
  


 夏は原生花園、冬は海の流氷と人気の絶えないこの区間にあって、ひときわ目立っているのが北浜駅。ここは海岸のすぐそばに駅があることで有名なのですが、今回も立ち寄ってみようと行ってみるとすっかり観光客のための施設と化しており、独特の寂しさも何もなくちょっと期待はずれになっていました。

 


 流氷を見るために作られた櫓。列車はここで15分ほど停車し、乗客はその間に自由に登って海岸を見ることができます。
 観光バスも立ち寄るなど、なぜかいつになく人の多い駅となってしまいました。
    

 その櫓に登ってみた景色がこれ。当日は流氷が海岸線のすぐ近くと水平線の方にだけあり、海面が見えなくなるほどというわけではありませんでしたが、ここでなければ見ることのできないいい景色ですね。


 網走は去年の夏にも滞在したのですが、今回は本当に立ち寄る程度にしてすぐに引き返します。
 流氷は思ったよりも少ない量だったのですが、原生花園や濤沸湖の雪景色もなかなかいいものでした。
 原生花園駅は夏のみの臨時駅なので、周囲は雪に閉ざされ、歩くことも大変だったのですけれどね。

 


 濤沸湖から海に出る辺り。海岸の流氷は少ないものの、この辺りは水が凍結していて辺りは真っ白になっていました。
  

 左の写真の位置から振り返るとこの景色。この時は白鳥がわずかに残る水面に立ち寄り、羽を休めていました。
 

 流氷はこの辺りまでにして、ここから先は根室方面に向かいます。途中、支庁越え辺りから釧網線を横切るところで写真を撮りたかったのですが・・・・
 
 道沿いの空き地に車を止めようとして雪の中にはまってしまい、車が動かなくなってしまいました(^^;。
 初めての体験だったので、見た目には簡単だろうと車を押したり雪をかき出したりしたのですが、、くるまって以外に重いものだったんですねぇ・・・。結局1時間ほど悪戦苦闘し、通りがかりの方にお願いして別の車で引っぱり出してもらいました。

 摩周湖にある展望台には、積雪のため行けず。。やはり今回も、摩周湖や屈斜路湖は近くを通るだけで見ることはできません。
 

 峠を越えてからは根釧台地に入ります。この辺りは私が最も気に入っている景色で、夏に見たと帰途もまた違う、広々とした雪景色でした。牛はまばらにしかいなく、足跡と言えば人ではない、鹿や狐のような動物のものばかり。

 中西別、計根別、別海と進み、夏に訪れた奥行臼にも寄ってみました。写真は以前このあたりを走っていた標津線の奥行臼駅舎。この時は雪に閉ざされていてこれ以上近くに行くことはできませんでした。


 厚床にはかつての駅弁が売られている、という話があったのですが実際には見つけられず。。 ここからは「花咲線」という、これまたローカルの路線に沿って走ります。いつもは国道を使って根室まで行くのですが、今回は線路に沿った防風林と何もない湿地帯、牧草地のようなところを走ります。

 その先の落石あたりから太平洋が近づきます。漁港を通り抜けてから集落を通り過ぎ、岬近くで海とローカル線のある方を望遠レンズでのぞいてみました。気温はそれほどでもないのですが風がとても強く、顔が痛くなるくらい。オホーツク海と違い、こちらの方では自然の景色が雄大で、言葉も出なくなるくらいの広さと寂しさがありました。

 ところが・・・ここでも車を雪の中に入れて動けなくしてしまうアクシデント。とりあえず撮影だけは済ませ、麓の家の方にお願いして、前と同じように他の車を使って引っぱり出してもらいました。


 本当は釧路に戻っても良かったのですが、もう日も暮れてしまったので根室の方に行って宿を探しました。道中が本当に何もない真っ暗な道だったので走ってて不安にもなるのですが、根室の市街地に入ってからはほっとします。
 ちなみに、途中で道の中にたたずんでいる鹿にぶつかってしまったのですが、、お互いに無傷(^^;。慌ててしまうとブレーキ操作とか、うまくいかないものですね。


 とりあえず根室駅に行ってみました。こちらは東の果てにある終着駅なのですが、市街地の中とは言え寂しくたたずんでいるところでもあります。

 根室と言えば「エスカロップ」という料理が有名なのですが、今回はそれのある洋食屋でも良かったのですがここに来て海のものをあまり食べていない、と言うことで寿司屋の方に行き、少し贅沢をしてから宿に戻りました。



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