’02新春 香川・金比羅参り編


 四国上陸が遅れたために、予定を変えての金比羅参りに。実は私はここに来るのは初めてではないので、行き先はよく知っています。場所はJRか地元の私鉄の琴平駅から歩いて行くところで、道中もみやげ屋などで賑やか。

 正しい名称は「金刀比羅宮」というのですが、この辺りがその参道の入り口。こちらも地元のみやげやお饅頭(灸まんが名物)などを売る店が並びます。

 正月三が日を過ぎてもこの賑わい。全国的にも有名なこともあって、参拝客が後を絶たないのですね。

 さて、香川というと「讃岐うどん」が有名なのですが、ここ琴平でも食べることができます。ふもとの参道の中に老舗の店があるので、そこに寄ってみることにしました。名物の「しょうゆうどん」は前回食べられなかったこともあって、ここでひさびさにいただけることに。


 これが、そのうどん屋の外観。店内は参拝客が寄っていって食べるのでとにかく大混雑でした。みやげ用のうどんを外で売っているのも見えていますね。
  

 これが「しょうゆうどん」。うどんをゆでて軽く水でしめたあと、水を切ってからしょうが、わけぎ、大きな花かつおを乗せます。
 食べるときは好みの分だけ生醤油をかけ、かき混ぜてから食べます。


 さて、うどんをいただいたあとはいよいよ参拝となるのですが、この辺りの店に入ると、出がけに「杖」を貸してくれます。というのも、ここからはとにかく多くの階段を上がっていかなければならないから。

 多少ごちゃごちゃした感もあるのですが、うどん屋を出た辺りからはごらんのような階段が現れます。この先にもみやげ屋、茶屋がいくつも並び、歩くのに疲れた参拝客などが足を止めていました。

 ほんとうは時間をかけて、えっちらおっちらと登りながら先に進んでいきたかったのですが、あとのことを考えると余りのんびりできなかったか。立ち止まると足が疲れて動けなくなってしまいそうだったので、一生懸命階段を登っているような気がしました。


 「大門」です。大きな絵馬が並べられていますね。
 ここまで来るともうすぐなのかな、と安心する人もいるのですが、実際は本宮までの中間地点あたりにあるところ。
  

 こちらは「旭社」と呼ばれる所。ちょうど本宮の下にあり、かわらぶきの屋根と二階部分の彫刻が見事ですね。
 こちらは本宮参りの後に寄ることができます。上まではもう一息と言ったところでしょうか。


 先ほどの参道から約780段あまりもの階段を上がると、ようやく金刀比羅宮の本宮が見えてきます。標高差にして約200m。ここでは参拝もさることながら、すぐ近くから見える景色を楽しむのも良いでしょう。


 これが本宮。山の中心よりも端の方にあるので、奥の方に行ってから戻ってくる方もいました。建物は大きいのですが、全体はなかなか見えてきません。
  

 ちょうど本宮から振り返ったところに展望台のような所があり、ここから見える景色はこんな感じ。この辺りは高い山がなく、遠くの高松市街や瀬戸内海も見えます。


 ここで参拝。「幸せを呼ぶ」といわれる黄色のお守りを買い、いままで来た道を戻ります。下の社や御神馬舎、宝物殿などまめに参拝し、階段を下りていきます。


 振り返ると、階段が急なところやそうでない所、幅が広いところも狭いところもあります。上でみた遠くの景色もあって、こんなに高いところまで登ってきたのだなぁと実感できますね。
  

 こちらは「こんぴら狗」と呼ばれる犬で、江戸時代に参拝に行けなかったご主人に変わって遣いに出されたといわれています。首から下げているのはお札とお賽銭のようです。

 無事に参拝を済ませたところで、ふもとまで戻って高松方面に向かいます。帰りは通称「琴電」といわれる地元のローカル私鉄電車に乗って変えることに。こちらはJR駅よりも小さいのですが、川沿いにあって独特の形をしている駅舎になっていますね。

 高松までは安く行けるのですが、各駅停車で時間がかかるイメージもあるのか、乗客はまばらでそれほど多くもなかったかなと言う感じでした。



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