トワイライトエクスプレス
乗車記

 2000年のGWを利用して乗車したときの様子です。このときは北海道の有珠山噴火の関係で山線(長万部〜ニセコ〜倶知安〜小樽〜札幌)経由で列車が走るなど普段とは違う運用になっていました。(乗車:4/29〜4/30)


 関東の、宇都宮に住んでいる私にとって、この列車は無縁に近いものがありました。今回はパソコン通信での企画によるものだったので、朝早くに起き、新幹線を乗り継ぎ大阪に行ったものであります(ちなみに700系のぞみに初乗車)。

 発車前に大阪駅をぶらつき食料などを調達したかったのですが、それができた頃にはもう発車時間。どうも発車時刻を勘違いしていたらしく、メンバーからの携帯がなければ完全に乗り遅れていました(^^;。


 そんなこんなでいよいよ発車!! 札幌までの21時間あまりの長い長い旅が始まったわけであります。直後に車掌からの丁寧な放送のあと、国鉄時代の有名な歌謡曲が車内に流れ「いよいよ列車旅が始まるなぁ」という実感がわいてきました。

 京都までは見慣れた景色だったので個室でさっき買ったばかりの弁当を食い、湖西線からは個室のもう一人の方にガイドをもらいながら沿線を眺めていました。これから先がどんなに長いかもはっきり分からないまま(こんな長距離列車に乗ったことないし)、、、、と、ここで昼食を食いに行こう、と言われ食堂車に向かいます。



今回乗車したのは「ツイン」


昼の食堂車の様子


 食堂車が減っていく中で唯一この列車のみが昼食をとれる食堂車として残っています。車内は「北斗星」のそれに似ていましたがメニューが違う。他の人はビーフシチューを頼んでいたのですが、私は弁当を食べた直後と言うこともありカルボナーラを食べました。味は中にしみこんでおり、なかなかおいしかったです。ビーフシチューの方は値段の方でちょっと不満があったようです。

 さて、、、食事が終わってしまうと個室に戻ってもそれと言ってすることもなく、まぁしばらくはメンバーと何か雑談やら外の景色を眺めたりもできるのですが、しばらくすると飽きてきてしまいます。まだまだ先は長いというのに。武生でサンダーバードに抜かれたりもして、列車はのんびりと走っていきます。

 また食事もこの昼のあと、夜、朝と列車の中でとらなければならず、そのたびに食堂車というのがきついという場合は他から食料を調達しなければならないわけで、我々は金沢での長時間停車中に駅弁を買うことにしました。地元メンバーの見送りもあり、ここも無事通過。

 


σ(^^;が食べたのはこれ。

 所々で停車するのですが車内放送は実に丁寧で、各駅ごとに町の紹介や歴史的背景などを解説しており、日本海縦貫線に乗ることの少ない私には助かります。その他有名な景色の所でも解説が入るなど、何とか「飽き」の来ないように乗務員も努力している様子。でも個室の通路側には窓がないので、そちらの方を見るにはドアを開けなければいけないと言うのは面倒ですね。



廊下側の窓から「立山」を撮ったつもり

 さて「トワイライト」と言うからには夕日がきれいなところで、、、ということになるのですが、その見せ場は信越線の辺り。季節にもよるのですがこの辺りは線路が海岸まで近いところにあるので遮るものが少なくきれいに見える、、と、ちょうどいいところで夕暮れ時を迎え、「これは・・・!」と言う景色の所で列車も徐行運転。列車の売りでもありこの景色をとらえるために気を使っているなぁ。。と思っていたら・・・・・?
 
 なんと、止まってしまった。



「ロイヤル」から撮った夕日

 これも演出?? しかし窓越しにはちょうどフェンスがありあまりいいところでもない。反対側を見てみるとそこは柿崎の駅。「先行列車の事故により、しばらく停車します。」とのこと。しょうがないのでサロン室に集まり様子を見ていたが、いっこうに動く気配はない。こんなところで夕暮れ時を迎えるなんて・・・ しょうがないので車掌さんに無理を言って車内を歩き回り、何とか景色のいいところで車窓を撮影。
その後しばらくは、そのサロン室で映画のビデオを見ながら早く動かないかなぁと待っていました。

 ようやく動いたときには日もとっぷりと暮れ、定刻の1時間遅れ。やれやれ、これから遅れを取り戻せるのかなぁ。外の景色が見えなくなると何もすることがなくなってしまう。21時間の長さがじわじわと身にしみてくる頃になってきました。


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