南部縦貫鉄道 2000年秋


 青森県の東部、野辺地から南下し七戸に至る路線で、昭和30年代に登場した初期型のレールバスが最後まで頑張っていた路線として有名だったところ。しかし路線は1997(平成9)年より営業を休止しており、現在では列車は走っていません。

 休止して以来は駅や踏切に手を加えられている程度でほとんどが放置されたままの状態。そんな廃線跡にも似た駅周辺を撮影しました。駅は全駅掲載です。

盛田牧場前付近にて

(特記以外は2000.11. 5 撮影)


(野辺地駅)

 JR東北本線との乗換駅で、この路線の起点となる駅。ちょうど撮影した付近に鉄道防雪林があります。
 跨線橋はJRの駅よりもやや狭く、階段は屋根や壁がすでにない状態。駅入り口には柵が設けられ中には入れなくなっていました。
(西千曳駅)

 「にしちびき」と言います。JR東北線と平行にしばらく走ってから別れた後に着く最初の駅。駅の待合室は全て板でふさがれていますが、ホームや鉄の階段などは健在。レールもまだ残されています。鉄の柵は錆がひどくなっているようです。
(後平駅)

 ここから先は、しばらく国道4号線沿いを走るようになります。
次は後平(うしろたい)駅で、レール付近の簡単な柵と待合室が板でふさがれているほかは手がつけられていません。 駅名標や勾配標もそのまま残されています。
(現在も残されているレール)

 後平駅から七戸方面を見てみます。廃止ではなくて休止なのでレールは残されているのですが、実際は錆びついており草も生えたままで何もされていない状態。
(坪駅)

 ここは比較的大きな駅舎で、写真の反対側には「坪駅」という文字も残されていたのですが、ホームには柵が付け加えられ、中に入ることはできませんでした。
(坪駅)

 少し遠くから眺めてみます。駅名標は外され、屋根も崩れ落ちそう。踏切には「使用中止」と書かれた鉄板がつけられ、遮断機などは残されていませんでした。
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